精神年齢が「幼め」に出ても、まったく問題ない理由
心の年齢が若いのは未熟さではなく、好奇心が生きているということ。精神年齢が低い人と高い人の実際の違いと、両方が抱えている弱点について。
精神年齢診断で「おもしろ第一な人」が出たとき、反応はだいたい二つに分かれます。笑って認めるか、ちょっとムッとするか。後者の方には、この先を読んでいただく価値があります。心の年齢が若いことは、欠陥ではありません。
精神年齢は、実年齢とは別に流れている
実年齢は一年にひとつずつ増えていきますが、心の年齢はそうではありません。二十歳ですでに四十歳のような人がいて、四十歳で二十歳のような人がいます。そしてどちらが幸せに暮らしているかは、あらかじめ決まってはいません。
心の年齢を決めているのは、だいたい次の三つです。
- 新しいものへの態度 — とりあえずやってみるか、確かめられるまで待つか
- 速度 — 急ぐか、ゆっくりか
- こだわり — 自分のやり方を通すか、まわりに合わせるか
この三つの組み合わせが、八つのタイプをつくります。
幼めに出る人の、強みと死角
精神年齢が低めに出る人の共通点は、基準が「面白いかどうか」だということです。面白くなければやらないし、新しく出たものはとりあえず入れてみるし、買ってから考えます。
これがなぜ強みなのかというと、年を重ねた人が失っていくのが、まさにここだからです。年齢が上がると、試す前に計算が先に来ます。計算が長引けば、結局やらないまま終わります。心の年齢が若い人は、その計算をとばします。失敗も多いけれど、始めた数も多いのです。
人づきあいでも同じです。面白い人のまわりには人が集まります。飲み会で場のテンションを引き受けているのはたいていこのタイプで、その役はだれにでもできるものではありません。
そのかわり、面白くなくても続けてこそ積み上がるものが積み上がりません。語学も、運動も、お金も、人間関係も、退屈な区間を通り抜けてはじめて結果が出るものばかりです。心の年齢が若い人は、その区間で毎回抜け出してしまいます。だから始めたことは多いのに、残ったものが少なくなります。
もうひとつは、あと始末を計算に入れないことです。勢いで決めて、あとから整えるという流れが繰り返されると、その整える役をまわりの人が引き受けることになります。そして本人はたいてい気づいていません。
大人めに出る人の、強みと死角
精神年齢が高めに出る人は、決めるのが遅く、一度決めたら変わりません。流行に揺さぶられず、長く使えるものを選び、まわりから相談を持ちかけられます。
これは安定感です。みんなが揺れているとき、揺れない人がひとりいると、その場所が基準点になります。飲み会の日程がまとまらないときに、最後にひと言で決めてくれる人を思い出してみてください。
いっぽうで、遅い決定は、機会を逃します。 慎重さで避けられた損より、遅れて掴めなかったもののほうが多いかもしれません。慎重さは判断の質を上げてくれますが、タイミングまでは守ってくれないのです。
それから、「慣れ」を「好み」と呼んでしまう癖もあります。いつもの店、いつものプレイリスト、何年も同じブランド。好きで選んだのか、ほかを知らないだけなのか、区別がつかなくなる瞬間があります。
余裕と無関心が、外からは同じに見えるという問題もあります。大事な場面でも同じ温度なので、相手は気にかけてもらえていないと感じてしまいます。
それで、何をすればいいのか
幼めに出た方は、面白くないことをひとつだけ、3か月続けてみること。面白くなくてやめたくなる瞬間は、たいてい力がつく直前にやってきます。
大人めに出た方は、やったことのないことをひとつやってみること。結果が見えている気がしても、やってみると案外そうではありません。今週末、いつもの店ではないほうに入ってみるくらいで十分です。
どちらも、性格を変えましょうという話ではありません。自分の速度を知っていれば、反対側へ一歩動く場面を自分で選べるようになります。
精神年齢診断は、12問でこの三つの軸を測ります。どちらに出ても、そのタイプが取りこぼしているものが結果ページに一緒に並びます。