ナカミ NAKAMI

MBTIの心理機能一覧 — 主機能から劣等機能(Fi劣等・Te劣等など)まで5分でわかる

INTPはなぜTi-Ne-Si-Feなのか。16タイプの心理機能の並び一覧と、Fi劣等・Te劣等・Fe劣等など8つの劣等機能が追いつめられたときにどう出るかを、日常の場面で解説します。

精密MBTI診断

MBTIの結果ページに「主機能Ti、補助機能Ne」と書いてあるのを見て、そのまま閉じてしまったことはありませんか。じつはここ、4文字よりずっと中身の濃い情報です。説明がむずかしく書かれがちなので、この記事では日常の場面に置きかえながら、読み終わるころに「だから自分はああだったのか」と思えるところまで案内します。

心理機能は全部で8つ

人が情報を受け取る方法が4つ、決断を下す方法が4つ。あわせて8つです。

受け取り方(知覚機能)

  • Se 外向的感覚 — 今、目の前のもの。ライブ感、体の感覚、その場の反応
  • Si 内向的感覚 — 過去の記憶と照らし合わせる。慣れたもの、確かめたもの
  • Ne 外向的直観 — 可能性を外へ広げる。「これもアリだし、あれもアリでは」
  • Ni 内向的直観 — ひとつに収束する。「結局こうなる気がする」

決め方(判断機能)

  • Te 外向的思考 — 効率と結果。段取り、基準、とにかく回す
  • Ti 内向的思考 — 理屈の筋が通っているか。「それってなぜ?」を掘り下げる
  • Fe 外向的感情 — 場の空気と調和。相手の機嫌を先に読む
  • Fi 内向的感情 — 自分の価値観。「これは自分としてアリか」

たとえば飲み会の幹事をするとき。Teの強い人は参加人数と予算をすぐ表にしますし、Feの強い人は「あの人、苦手な席じゃないかな」と席順から考えます。Siの強い人は前回うまくいった店をもう一度押さえ、Neの強い人は「二次会でボードゲームカフェは?」と案を増やします。どれが正しいという話ではなく、最初に立ち上がるスイッチが違うだけです。

8つ全部、誰でも使っています。違うのは順番。その上位4つを、主機能・補助機能・第三機能・劣等機能と呼びます。

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4文字から並びを取り出す

ルールはひとつだけ。最後の文字(J / P)が、外に向く機能が判断か知覚かを決めます。

  • J なら判断機能(T か F)が外向(e)
  • P なら知覚機能(S か N)が外向(e)

つぎに最初の文字(E / I)が、その外向機能が一番手か二番手かを決めます。Eなら外向機能が主機能、Iなら内向機能が主機能で外向機能は補助機能です。

INTPで試してみます。

  1. P → 知覚(N)が外向 → Ne
  2. なので判断(T)は内向 → Ti
  3. I → 内向の機能が主機能 → 主機能Ti、補助機能Ne
  4. 第三機能は補助機能の裏返し → Neの裏は Si
  5. 劣等機能は主機能の裏返し → Tiの裏は Fe

INTP = Ti・Ne・Si・Fe。これだけです。ENFPでやると、Pなので Ne が外向、Eなので Ne が主機能、補助 Fi、第三 Te、劣等 Si となります。

16タイプの並び一覧

  • ISTJ — 主 Si / 補助 Te / 第三 Fi / 劣等 Ne
  • ISFJ — 主 Si / 補助 Fe / 第三 Ti / 劣等 Ne
  • INFJ — 主 Ni / 補助 Fe / 第三 Ti / 劣等 Se
  • INTJ — 主 Ni / 補助 Te / 第三 Fi / 劣等 Se
  • ISTP — 主 Ti / 補助 Se / 第三 Ni / 劣等 Fe
  • ISFP — 主 Fi / 補助 Se / 第三 Ni / 劣等 Te
  • INFP — 主 Fi / 補助 Ne / 第三 Si / 劣等 Te
  • INTP — 主 Ti / 補助 Ne / 第三 Si / 劣等 Fe
  • ESTP — 主 Se / 補助 Ti / 第三 Fe / 劣等 Ni
  • ESFP — 主 Se / 補助 Fi / 第三 Te / 劣等 Ni
  • ENFP — 主 Ne / 補助 Fi / 第三 Te / 劣等 Si
  • ENTP — 主 Ne / 補助 Ti / 第三 Fe / 劣等 Si
  • ESTJ — 主 Te / 補助 Si / 第三 Ne / 劣等 Fi
  • ESFJ — 主 Fe / 補助 Si / 第三 Ne / 劣等 Ti
  • ENFJ — 主 Fe / 補助 Ni / 第三 Se / 劣等 Ti
  • ENTJ — 主 Te / 補助 Ni / 第三 Se / 劣等 Fi

それぞれの席が持つ意味

主機能は、スイッチが最初から入っている場所です。使うのに力がいらず、使うまいとしても勝手に動きます。INTPが人の話の中に論理の穴を見つけてしまうのは、努力ではなく反射です。

補助機能は、主機能を外に出す通路です。主機能が内向なら補助は外向、その逆もそう。INTPのNeは、頭の中でこねたTiの結論を世の中とつなぐ窓口になります。ここが細いと、主機能が内側でぐるぐる回り続けます。

第三機能は、だいたい30歳前後から育ってきます。若いころは影が薄いのに、年を重ねると「これも意外とできるな」と思えてくる。意識すれば伸びますが、長く使うと疲れます。

劣等機能は一番不器用な席です。ただ、無視できない事情があります。ストレスが限界を超えると、ここから噴き出すのです。ふだん使っていない機能が、加減のきかない形で出てきます。

劣等機能が出てしまう瞬間

心理機能を知っておく一番の理由がここにあります。

  • INTP(劣等Fe) — ふだんは感情をあまり出さないのに、限界がくると急に人の顔色を見すぎる。LINEの既読がつかないだけで「嫌われた」と確信してしまう
  • ENFP(劣等Si) — 新しいものばかり追っていたのに、崩れると体の小さな不調が気になって仕方なくなり、昔の失敗を何度も巻き戻して再生する
  • ISTJ(劣等Ne) — 確かめた道だけを歩いていたのに、限界がくると最悪の可能性が一度に押し寄せて動けなくなる
  • ESTJ(劣等Fi) — 効率だけを見ていたのに、崩れると「誰も自分の本心をわかってくれない」と感情に沈む

まわりから「今日はいつもと別人みたい」と言われる瞬間は、たいていこれです。性格が変わったのではなく、劣等機能がしばらくハンドルを握っているだけ。満員電車で押しつぶされた帰り道や、締め切り明けの夜に出やすいのも、こういう理由です。

劣等機能別に見ると(Fi劣等・Te劣等ほか)

同じ劣等機能を持つタイプは、崩れたときの出方がよく似ています。8つを並べておきます。

  • Fi劣等(ESTJ・ENTJ) — 「誰にも本心をわかってもらえない」と感じて、急に気持ちが沈みます。ふだん感情を後回しにしているぶん、一度出ると止めにくい型です
  • Te劣等(ISFP・INFP) — いつもは気持ちを大事にしているのに、限界がくると正論や効率で自分や周りを厳しく裁きはじめます
  • Fe劣等(ISTP・INTP) — 人からどう思われているかが急に気になり、ささいな反応で「嫌われた」と思いこみやすくなります
  • Ti劣等(ESFJ・ENFJ) — 人に合わせてきた反動で、理屈っぽく批判的になります。矛先が自分に向くと、判断ミスを延々と責めがちです
  • Ne劣等(ISTJ・ISFJ) — 最悪の可能性が次々に浮かび、悪い想像が止まらなくなります
  • Ni劣等(ESTP・ESFP) — 根拠のない嫌な予感にとらわれて、「この先きっとうまくいかない」と決めつけてしまいます
  • Se劣等(INFJ・INTJ) — 食べすぎ、買いすぎ、スマホの見すぎのように、五感の刺激にのめりこみやすくなります。逆に周りの音や光が耐えられなくなることもあります
  • Si劣等(ENFP・ENTP) — 体の小さな不調や昔の失敗が気になりだして、家にこもりがちになります

どれも一時的な状態です。睡眠や食事が戻ると、たいてい元の並びに戻ります。

じゃあ、どう使えばいいのか

主機能はもともと得意なので、気にするのは2つだけで足ります。

補助機能を意識して使うこと。 主機能ばかりだと、どうしても片側に傾きます。INTPがNeを使わないと、ひとりで掘っているうちに数日が消えます。ENFPがFiを使わないと、いろいろ手を広げた末に何が大事だったかわからなくなります。

劣等機能が出ていることに気づくこと。 急に自分らしくない考えにとらわれたら、「今、劣等機能が出ているな」と名前をつけてみてください。名前をつけるだけで、一歩うしろに下がれます。そういう夜は無理に立て直さず、コンビニで温かいものを買うか、出前館で好きなものを頼むくらいでちょうどいいです。


心理機能はあくまで自分を眺めるものさしで、良し悪しを決めるものではありません。精密MBTI診断では、結果ページにこの4つの機能が自動で計算されて並びます。4文字の向こう側をのぞいてみてください。

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