片思いが毎回おなじ場所で終わるなら — 8つのパターンと、それぞれの落とし穴
三日で畳む人、半年ずっと観察している人、先に告白してしまう人。うまくいかない理由は努力不足ではなく、くり返しているパターンのほうにあります。
片思いがなかなか実らない、と感じている人には共通点があります。毎回ちがう相手なのに、毎回おなじ場所で終わっていることです。相手が入れ替わっても結末の形が変わらないなら、それはもう相手の問題ではありません。自分のパターンの話です。
ここでは、よくある8つのパターンと、それぞれが必ずはまる落とし穴を見ていきます。
速さで分かれる4つ
三日決着ロケット — LINEが一日往復したら、もう会おうと言います。三日目に返事がぬるいと、その日のうちに畳みます。切り替えが早いように見えますが、深く入る前だっただけです。落とし穴は、ゆっくり開く人を全部取りこぼすこと。早く反応する人しか残らないので、毎回似たタイプとばかり出会うことになります。
一点集中スナイパー — ひとり決めた日から観察が始まります。予定も好みも、最近しんどいことまで把握して、頃合いをはかります。落とし穴は、準備しているうちに時機を逃すこと。完璧な瞬間を待っているあいだに、相手へ別の人ができています。
とりあえず告白ダイス — 飲み会で場があたたまると、言葉のほうが先に出ます。翌朝そのトーク画面を読み返して転がりますが、後悔はしません。落とし穴は、告白を関係の始まりではなく終わりに使っていること。答えをもらうと片づくので楽ですが、ゆっくり積み上がる関係が作れません。
即撤退シャッター — 返信の速さで気持ちをはかります。一時間を越えると心の中で一段畳み、二回続けば連絡をやめます。落とし穴は、断られる前に自分から終わらせること。相手はただ仕事が立て込んでいただけ、という場合がほとんどです。
姿勢で分かれる4つ
無限クライマー — 望みが薄いという合図を全部受け取ってから、もう一度だけ試します。ごくたまに本当に通じるので、やめられません。落とし穴は、努力と可能性を同じものとして見ていること。がんばった分だけ返ってくる場所ではありません。
ひとり脳内ドラマ監督 — LINE一通を十通りに読み取ります。まだ告白もしていないのに、初旅行の行き先まで想像しました。落とし穴は、想像の中の相手が実物より鮮明なこと。現実がずれると相手が変わったように感じますが、その人は最初からそんなことはしていません。
片思いマイスター — 連絡先はあるのに、自分から送ったLINEは数えるほどです。落とし穴は、片思いが安全地帯になっていること。気持ちは保ったまま傷は受けない形なので、抜け出す理由がどこにもありません。
その場から動かない岩 — 近づきもしませんし、押しのけもしません。落とし穴は、何もしないことを慎重さと呼んでいること。いい人が来て、反応がなくて、そのまま通り過ぎたことが何度かあります。それも選択の結果です。
8つに共通する一点
並べてみると、8つ全部にひとつだけ共通していることがあります。相手の速さを見ていないことです。
ロケットは自分の速さで押し、スナイパーは自分のタイミングだけをはかり、シャッターは自分の基準で判定し、岩は自分の場所から動きません。どれも自分の側だけで完結しています。
恋は、ふたりの速さが少しずつ合っていく過程です。自分の速さしかない状態では、相手が合わせてくれるしかありません。そして、そこまでする理由のない人は、静かに通り過ぎていきます。既読がつかない、という結果だけが残ります。
確率を上げる、たった一回
とはいえ、パターンそのものを作り替える必要はありません。長年の癖は一週間では変わりませんし、変えようとすると疲れて元に戻ります。おすすめは、パターンの反対側を一回だけやってみることです。
- ロケットは、あと三日だけ待ってみる
- スナイパーは、準備しないまま一度話しかけてみる
- シャッターは、返信が遅くても三時間はそのままにしてみる
- 岩は、今週のうちに自分から一通だけ送ってみる
一回で十分です。その一回で、たいていの人が「あれ、これでもよかったんだ」と気づきます。怖かったのは結果ではなく、やったことがなかっただけだった、という順番です。
自分がどのパターンにいるのかは、思っているほど自分では見えません。12問の診断で、8つのうちどこにいるかを確かめてみてください。結果には、そのパターン特有の落とし穴と、反対側を試すための一行の処方がついています。