心理テストが4択ばかりな理由と、2択の診断が向いている場面
「4つの中から選んでください」がなぜ多いのか。選択肢の数で診断の性質は変わります。2択にしている診断の側から、その理由を説明します。
心理テストを探すと、4つの絵や選択肢から選ぶ形式がとにかく多いことに気づきます。あれには理由があります。そして、理由が分かると4択が向かない場面も見えてきます。
4択が多い本当の理由
盛り上がるからです。
4択は、選んだ瞬間に他の3つを選ばなかったことがはっきりします。人が集まっている場でこれをやると、「え、そっち選ぶ?」という会話が必ず生まれます。診断の中身より、この瞬間のほうが場を動かします。
もうひとつ、4択は一問で終わらせられます。設問が1問しかない診断は、SNSで画像1枚に収まります。拡散しやすさで言えば、4択1問が最強です。
4択の弱点は、答えの根拠が薄いこと
その代わり、精度は落ちます。4つの中から1つ選んだという情報だけでは、なぜそれを選んだのかが分かりません。
「森の中で最初に出会った動物は?」と聞かれてライオンを選んだ人が、強さに惹かれたのか、色が好きだったのか、たまたま一番上にあったのかは区別できません。ところが診断のほうは、選んだ理由を勝手に決めて結果を出します。当たる人には当たり、外れる人には完全に外れるのは、このためです。
2択にすると何が変わるか
ナカミの診断は全部2択です。選択肢が2つしかないので、選んだこと自体に意味を持たせられます。
「思い立ったら先に体が動く」か「読み切ってから一度で動く」か。この二択は、どちらを選んでもその人について確実に一つ分かります。真ん中がないので逃げられません。
そのかわり、1問あたりの情報は少なくなります。だから12問並べます。1問の面白さでは4択に負けますが、12問ぶん積むと結果の解像度が変わります。
12問という数
設問を増やせば正確になるわけではありません。増えるほど途中で飽きて、後半を適当に答える人が増えます。雑に答えた40問より、真面目に答えた12問のほうが精度は高くなります。
12問は、3つの軸それぞれに4問ずつ配る形です。約2分で終わり、集中が切れる前に着地します。
どちらを選ぶか
- その場を盛り上げたい — 4択1問の心理テスト。会話が生まれます
- 自分の型を知りたい — 設問数のある診断。読んで使える結果が出ます
- 人に共有したい — どちらでも。ただし結果が短い言葉になるものを選んでください
つまり、4択が劣っているわけではありません。目的が違います。 飲み会で12問やらせたら場が止まりますし、自己理解のために1問4択をやっても得るものは少ないです。
「4択じゃない診断」を探している人へ
検索していると「4択じゃない心理テスト」という言葉を見かけることがあります。あれを探している人は、たいてい結果を読んで納得したい人です。
その場合、見るべきは選択肢の数ではなく、結果ページに何が書いてあるかです。タイプ名と一言だけで終わる診断は、何択であっても読み応えがありません。逆に、なぜその結果になったのかまで説明してある診断なら、選択肢が2つでも読む価値があります。